細胞にはエネルギー源を取り込む際に、エネルギー源以外の不要な物質を取り込まないようにするためのフィルターが存在します。
それがトランスポーターと呼ばれるもので、3大栄養素それぞれに専用のフィルターが存在します。
・糖質は運動強度の高い運動をしたときに使われるエネルギー源
・脂質は運動強度の低い運動をしたときに使われるエネルギー源
という説明をしましたが、人がこのようにエネルギー源を使い分けるのはこのトランスポーターに秘密があります。
細胞にはエネルギー源を取り込む際に、エネルギー源以外の不要な物質を取り込まないようにするためのフィルターが存在します。
それがトランスポーターと呼ばれるもので、3大栄養素それぞれに専用のフィルターが存在します。
・糖質は運動強度の高い運動をしたときに使われるエネルギー源
・脂質は運動強度の低い運動をしたときに使われるエネルギー源
という説明をしましたが、人がこのようにエネルギー源を使い分けるのはこのトランスポーターに秘密があります。
糖質、脂質、たんぱく質それぞれのトランスポーターで特に注目なのがグルコーストランスポーター、通称グルット(GLUT)です。
グルットはその名の通り、ブドウ糖が細胞に取り込まれる際に通過するフィルターですが、15種類存在していてそれぞれ番号が振られています。
その中でも重要なのがグルット1と4です。
グルット1は主に赤血球や脳細胞の表面に存在し、いつでも必要なだけエネルギー源を取り込むことができます。脳細胞がミトコンドリアを持ちながら糖質の使用量が多いのはこのグルット1のためです。
それに対してグルット4は脂肪や筋肉の細胞膜の奥に存在していて、特定の条件を満たしたときに表面に現れます。
・運動強度が高い運動をしたとき
・運動強度が低い運動を一定時間以上連続でしたとき
・インスリンが分泌されたとき
条件は以上の3つです。
上の2つはエネルギーの消費が増え、素早いエネルギーの供給が必要になったときです。
糖代謝は脂質代謝に比べてエネルギー生産速度が圧倒的に速いので、エネルギー需要が高まると細胞が血中からブドウ糖を取り込むためにグルット4が細胞膜の表面に現れます。
3つ目は分泌されたインスリンが各細胞に存在するインスリン受容体と結びついたときです。インスリンとインスリン受容体が結びつくとグルット4が反応して細胞膜の表面に出てきてブドウ糖を取り込みます。
これがグルットの役目で、日常生活では脂質代謝でエネルギーを生産する理由です。普段、グルット4は細胞膜の奥に引っ込んでいるのでほとんど糖質を取り込めないんです。だから脂質代謝でエネルギーを生産しているんですね。
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